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『スケールの違いを見せ付けた貴重な勲章』


【2012年 目黒記念】

 マルセリーナ(桜花賞)、リアルインパクト(安田記念)を皮切りに、4頭のG1ウイナーが誕生したディープインパクトのファーストクロップ。スマートロビンも、デビュー前よりクラシック候補と目された逸材だった。
 母キーブギー(その父リファール)はイギリスで1勝したのみでも、祖母キーダンサーが米G2・マッチメイカーSなど重賞を2勝したうえ、G1での3着が2回ある名牝。曽祖母の産駒にダンシングキイ(エアダブリン、ダンスパートナー、ダンスインザダーク、ダンスインザムードなどの母)がいる豪華なファミリーである。
 2歳6月に栗東へ移動した時点でも体力に余裕があり、ダイナミックな動きを見せていたスマートロビン。父にしては雄大なスタイルを誇り、514キロの体重で阪神の新馬(クビ差の2着)に登場。しばらくは出遅れに泣かされ、続く京都も2着に終わったが、11月の東京(芝2000m)では順当に初勝利を収める。互角にスタートが切れたエリカ賞を鮮やかに逃げ切り、スケールの大きさを見せ付ける。
 ところが、京成杯(12着)、アーリントンC(5着)、毎日杯(10着)ともゲートのロスが響き、流れに乗れなかった。春の大目標を断念。しかし、早めに休養を挟んだ効果があり、ぐんと中身が充実する。トモが強化されたことで、レース運びも見違えるほど安定した。
 阿寒湖特別を4馬身差で突破すると、神戸新聞杯も4着に踏み止まる。比叡Sを危なげなく抜け出し、4歳シーズンの飛躍につなげた。調教メニューもオープン仕様に切り替えられ、ますます筋肉量が増加。先を見据えた仕上げではあったが、日経新春杯(5着)へは現役時の最高となる552キロで臨んでいる。
 ダイアモンドSを渋太く3着に健闘。大阪|-ハンブルクC(4着)を取りこぼしたのは誤算だったが、得意の東京に目標を切り替え、メトロポリタンSに完勝する。タイトル奪取に向け、大きく前進した。
 3戦連続の1番人気(単勝4・4倍)に推された目黒記念。その支持にふさわしい強さを発揮する。前半は速いラップが刻まれだが、果敢に好位に取り付く。向正面で2番手に押し上げ、いつでも逃げ馬を捕えられる態勢に。3、4コーナーで息が入り、後続が迫るのを待って追い出される。あっさり振り切ってゴールに飛び込んだ。
 強気の騎乗で栄光に導いた蛯名正義騎手も、こう晴れやかに笑みを浮かべる。
「前走でも跨り、能力に自信を持っていたからね。返し馬の感触は、さらに上向いていた。まだ折り合い面に難しさがあるけれど、この馬にはちょうどいいペース。すべてがイメージ通りだったよ。これから完成されたら、すごい馬になる」
 しかし、もともと抱えていたノド鳴りの症状が悪化。手術を施し、1年後の目黒記念(14着)で復帰したが、札幌日経オープンも10着に敗退。早すぎる引退が決まった。
 種牡馬入りしても、なかなか繁殖に恵まれず、トルコに輸出されることに。ポテンシャルは確かなだけに、現地でスーパーホースを送り出せないか、秘かに期待している。
 


第126回 目黒記念(GⅡ)
1着スマートロビン   牡4 57 蛯名正義 松田国英
2着トウカイパラダイス 牡5 55 柴山雄一 田所秀孝
3着コスモロビン    牡4 55 柴田大知 清水英克

 単勝  440円
 枠連 2,960円
 馬連 3,640円
 馬単 6,680円

3連複  13,640円
3連単  70,220円




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