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オークス 自信に満ち溢れていたルメール騎手の手綱さばき


先週日曜日に東京競馬場で行われた牝馬のクラシックレース第78回優駿牝馬(オークス)を制したのは、1番人気ソウルスターリング。僕も実力・実績から、この馬の大崩れは考えられないと見ていました。

前走の桜花賞はやわらかい馬場に泣かされながら、それでも底力で3着にきている馬です。もともと今年の3歳牝馬は「1強」と前々から言われていたほどで、そんな力のある馬がパンパンの良馬場でレースに臨めるのであれば力を余すところなく発揮できるはずと信じていました。

スタート後、戸崎騎手騎乗フローレスマジックが逃げてスローの流れの中をソウルスターリング鞍上のルメール騎手は好位に取りつき楽々と追走、折り合いもバッチリで余裕すら感じさせる騎乗でした。


前半が遅ければ自ずと後半のペースは速くなります。そのような展開の場合、当然前につけた方が有利ですよね。前のグループの馬が上がり34秒台もしくは、それを切ってくるような脚を使ってきたら後ろから行く馬にとってかなり厳しくなります。
この前半スローの流れは、“断然人気のソウルスターリングが前にいることで周りの馬が動くに動けず…”というより、“この時期の3歳牝馬は大部分が2400mの長い距離が初めてなので、どうしても大事に乗ってあげたい”との意識がはたらいてのものです。ただ、この位置取りの時点でソウルスターリングの勝利がぐっと近くなりました。


レースを見て伝わってきたのが、鞍上ルメール騎手の馬の力に対する自信。それを強く感じたのは3~4コーナーあたりで逃げ馬の外へ出していったときです。

もしもソウルスターリングに騎乗していたら、ほとんどの騎手が長い直線を意識して逃げ馬の後ろで脚をためるもの。このときは特に外から馬群が殺到して上がってきているわけではなく、被されて進路が取れない状況でもありませんでした。それを早々と外に出し、直線で誰にも邪魔をされることなくド真ん中を進んでいったのは相当な自信があるということです。流れが味方したとはいえ騎乗はパーフェクト。ルメール騎手は2週連続のGI勝利をあげ波に乗っているようで、今週のダービーでも好騎乗が期待できそうです。
ソウルスターリングは阪神JFと合わせて2つ目のGIタイトルを獲得し、あらためて世代ナンバーワンの力を見せてくれましたね。


2着に6番人気モズカッチャン。
3連勝で制した前走のトライアルレース、フローラSは12番人気での勝利でしたが、今回の内容を見ても前走の脚は展開に恵まれたゆえのものではなかったことが証明されました。和田騎手が終始勝ち馬を意識してピタリとマーク、ルメール騎手が動き出すまでは自分も絶対に動かないと決めた乗り方で、その後ソウルスターリングが直線で外に出したのを見て内から猛追。直線半ばでは一旦前に出たように見え、もしやと一瞬思いましたが最後は1馬身3/4の差をつけられてしまいました。とはいえ力は出し切れたと思います。和田騎手が本当に上手く乗りました。


桜花賞からの巻き返しが期待されたアドマイヤミヤビは2番人気3着。
8枠16番からのスタートということ、そして長い距離を考えてスタートをそろっと出していったためか位置取りがやや後方になりました。1コーナーまで距離はあるものの好位を取りに行くならスタートから馬を出していかなくてはなりません。かといって出して(押して)いけば馬がかかって折り合いが難しくなるおそれもあります。こういう点で枠の有利不利が出てくるわけです。

流れが遅くポジションは後方、直線では33秒台の脚でよく伸びていましたが展開に恵まれませんでした。それでも終わってみれば3着まで来ているのだからやはり能力は高い馬ですね。



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