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『いざとなって豹変する愛らしいマスコット』


【2015年 マーメイドステークス】

2015年のマーメイドSで待望の重賞制覇を飾ったシャトーブランシュ。レースのラスト3ハロンを1秒1も上回る33秒6の瞬発力を駆使している。
 高橋義忠調教師は、会心の一戦をこう振り返る。
「調教パターンを替えたり、いろいろ試行錯誤してきたなかで、ようやく結果に結び付きましたよ。これまでより落ち着いて臨めました。馬場状態は問いませんが、2000m前後の距離が合いますね。ジョッキー(藤岡康太騎手)とうまくマッチ。
乗り手を選ぶところがあり、調教での騎乗スタッフを変更した効果も感じます」
 カワカミプリンセス、ローレルゲレイロをはじめ、様々な分野に活躍馬を輩出しているキングヘイローが父。母ブランシェリー(その父トニービン)は芝1800mで2勝をマークした。祖母がクイーンSを3着したメゾンブランシュ(5勝)。母の半兄には中山大障害や中山グランドジャンプを制したブランディスがいる。
 3歳1月、2戦目となる京都のダート1800mで初勝利。夏場にターフで一変し、鳥栖特別を豪快に差し切った。ローズSも目を見張る末脚で2着を確保。秋華賞(6着)にも駒を進めた過去がある。清水出美調教師の引退に伴い、4歳春より高橋厩舎の管理馬となった。
「普段はほんと愛らしく、チームのマスコット的な存在。顔をなでたら目を細め、じっとしているくらいです。それなのに、走るとなれば態度が一変し、闘志をむき出しに。気持ちのコントロールが難しいんです。もともと調教は動きましたし、非凡な才能を感じていながら、ずいぶん歯がゆい思いをしました」
 都大路S(4着)は、メンバー中で最速の末脚(3ハロン33秒6)が炸裂。マーメイドSも6着しながら、1000万クラスに降級後も2戦で人気を裏切った。久々の勝利を挙げたのが夕月特別。愛知杯(4着)、中山牝馬S(5着)と善戦したものの、準オープンの壁もなかなか突破できず、6連敗を喫した。
「飼い食いの細さに悩まされましたよ。それも精神面の影響です。いい状態を整えるのには放牧先(ノーザンファームしがらき)でのリフレッシュが重要。うまく連携できるよう、頻繁にコミュニケーションを取りました。ずっと手探りが続きましたが、難波S(3着)やパールS(4着)のころになって、だいぶリズムに乗ってきた実感がありましたね。マーメイドSに向かうにあたっては、こちらでもある程度の時間をかけ、じっくり乗り込んだのが良かった。よりきめ細かく馬と向き合った結果、もう一段、上の態勢を整えることができました」
 これまでの鬱憤を一気に晴らす圧巻のパフォーマンス。若きチームに勇気や希望を与えた。秋シーズンは府中牝馬S(12着)をステップにエリザベス女王杯(10着)へ。チャレンジC(16着)も不発に終わったが、きらりと光る勲章を携え、余力を残して繁殖入りした。
「戦績以上に奥深い可能性をうかがわせた思い出の馬。手探りでスタートさせた経験の浅いチームに、勇気や希望を与えてくれました。きっといい仔を産むでしょうね。また新たな夢がふくらみます」
 


第20回 マーメイドステークス(GⅢ)
1着シャトーブランシュ 牝5 53 藤岡康太 高橋義忠
2着マリアライト    牝4 53 蛯名正義 久保田貴士
3着パワースポット   牝7 53 大野拓弥 菊沢隆徳

 単勝 1,560円
 枠連 1,200円
 馬連 3,650円
 馬単 8,740円

3連複  22,750円
3連単  151,990円




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