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札幌記念 蛯名騎手こそが今回の勝利の大きな要因


秋のGⅠ戦線を前に強力なメンバーが集まる注目の一戦、GⅡレース第53回札幌記念が行われました。

並み居る強豪馬を従え優勝したのは6番人気サクラアンプルール。
ロードヴァンドールの単騎逃げで始まったこのレースのペースは遅めで、その中で勝ったサクラアンプルールと2着にきた12番人気ナリタハリケーンはどちらもポジションは中団だったため、今回の好走は決して展開に恵まれたからではありません。

にも関わらずこの2頭が上位にこれた理由としては、西洋芝がもつ独特の重さでしょうか。
冬になっても茶色に枯れることなく1年中青々と美しい景観を保ってくれるため多くの施設で使われている洋芝は、日本芝に比べて粘っこく、感覚的にサラッとしていません。
その分、脚にまとわりついて体力を消耗しやすいようです。

前半に脚・体力を温存していた上位2頭は、前半にラクをさせて最後の上がりだけの勝負に徹していました。しかも道中は内々を進んで全くロスのないレース運び。
特に勝ったサクラアンプルールの鞍上・蛯名騎手の乗り方が良かった。

3~4コーナー中間でスペースを見つけるやいなや、スッと進路を変えて大外へと持ち出しましたが、普通なら馬群の間を割って入ろうと考えたり、内側を走っているのだからインの隙間を見つけて抜け出す作戦をとるものです。

それを、ここで大外に持ち出すからには相当な理由があるはず。おそらく蛯名騎手には、手綱を通して伝わってくる馬の手応えから、かなりのパワーがまだ残っていて直線でも伸びてくれるとの確信があったのでしょう。
鞍上のコース取り、これが今回の勝利の大きな要因と思います。


1番人気ヤマカツエースも勝ち馬とほぼ同じような位置でレースを進めましたが、結果は上位2頭の脚には及ばず3着。

4か月半ぶりの出走ながら馬体重マイナス8キロ、これは夏で身体が絞られやすいということもあるし、前走(GⅠ大阪杯3着)・前々走(GⅡ金鯱賞1着)の510キロ台が目立つだけで基本的には500キロ前後で戦ってきた馬なので、今回は体調が悪かった等、体調面での不安要素があったわけではないでしょう。

池添騎手は外々を回す強気の競馬で、最後はインからの2頭にこそ敗れましたが、1番人気馬の乗り方としては文句は付けられません。秋にどんなレースをしてくれるか楽しみですね。


2番人気エアスピネルは、鞍上が武豊騎手からルメール騎手に乗り替わり注目を集めていましたが結果は5着。これまでただの1度も掲示板を外したことがない安定感は、さすが最強世代のトップグループの1頭なだけありますが、伸びきれなかったのは、今年に入ってずっとマイル戦を走ってきたため、今回の2000mの距離が多少影響したのかもしれません。

レースは3番手を追走、前半は少しリキんで走っている感じで、追い出してからの反応が今ひとつだったこともあり、一見バテては見えなかったけれど、もう余力がなかったのかなと思いました。

それにしても、エアスピネルは基本的にマイラーなのでしょうが、いくら3歳同士のレースとはいえ3冠レース全てで好走し、現在に至るまでマイルから3000mのどんな距離・どんなペースでもズルズルに大敗することなく5着以内に入るというのは本当に驚くべき底力。こういう馬は騎手にとって乗り甲斐のある馬だと思います。4歳の現在、古馬の一線級として活躍してくれることを期待しています。




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