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ジャパンC 実にムダのなかったシュヴァルグラン&ボウマン騎手


今年最後となる東京競馬開催の最終日、第37回ジャパンカップが行われました。

僕が騎乗したゴールドスペンサーが5着に好走してくれた第1回ジャパンカップが1981年。あれから36年も経っているわけですが、やはり初めて外国馬と一緒に走った記念のレースだからか今になっても当時の空気や心情は憶えているもので、その記憶の中でも強く残ったのは「外国の馬って強いなぁ」でした。

それともう一つ、衝撃を受けたのはアメリカ人ジョッキーの騎乗スタイルでしたね。日本人よりもずっと手足が長いジョッキーの騎乗姿勢が、若かった僕にはすごく格好良く映り、とても憧れました。

海外のGIレースを勝ったり凱旋門賞で好走したりと活躍する日本馬が増えた現在、馬の力の差など全く感じなくなりましたが、騎乗スタイルだけはあの頃に感じたまま、あの乗り方が今も僕にとっての基準です。


さて、今年のジャパンカップも日本馬が優勝。5番人気シュヴァルグランが悲願のGI制覇を果たしました。

3着だった昨年との違いとしては、ジャパンカップの前走が昨年は11月上旬のアルゼンチン共和国杯(1着)だったのに対し、今年は少し間隔をあけて10月はじめの京都大賞典(3着)からの始動だったことでしょうか。

そして何より枠番が全く違います。
昨年は大外17番枠だったのが、今年はなんと最内の1番枠。枠が一体どれほどの違いを出せるというのか、結果は見ての通りで、コースの内をスムーズに進んで距離のロスがなく、無駄な体力を使っていません。

鞍上のボウマン騎手の位置取りも良かったですね。以前はもう少し後ろにポジションを取って直線で鋭く差してくるレースでしたが、今回は好位に取りつき直線では前を行くキタサンブラックを目標として追い出していました。オーストラリアの名手が魅せてくれました。


今年のダービー馬、2番人気レイデオロは最後の直線でメンバー最速の脚を使って追い込みましたが1馬身1/4届かず1着。ルメール騎手がとったポジションは中団、ただ結果的にはもう少しだけ前でレースを組み立てた方が良かったかもしれません。1枠2番という好枠を生かして、あまり外を回さなくて済む位置にいてほしかったかなと。

ですが、まだ3歳であることを考えると素晴らしい走りだったと思います。これから成長してもっと強くなるであろう馬、今回強力なメンバーと競馬をしたのは良い経験となり、来年にはさらなるパワーアップが見込めそうです。


1番人気キタサンブラックは3着に敗れてしまいました。
勝った昨年は前半1000m通過が61.7秒、また競ってくるジョッキーがおらず単騎逃げだったため超スローペースとなり、武豊騎手の策にやられたレースでした。今年も好スタートからの単騎逃げはできたものの、1000m通過は60.2秒。決して速くはないペースですが、馬が昨年よりも力んで走っているように感じました。ペースと道中の僅かな消耗、この点が最後まで粘り切れなかった要因ではないでしょうか。

とはいえ、今回負けてもこの馬に対する評価は揺るぎなく、ラストランとなる次走・有馬記念でも期待に応える走りを見せてくれると思います。




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