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根岸S “勝ちに行った”人馬と“終いに賭けた”人馬の明暗


今年の冬は特に寒さが厳しい気がします。朝方はマイナス3度~マイナス5度という日が続き、厩舎の外にある水道が凍りついて水が出ないなどザラ。

夏の炎天下での騎乗はかなりキツイのですが、真冬の朝の調教(競馬のレースは日中に行われるので多少は暖かい)も手や足の先が痛くなって辛いものです。しかし夏でも冬でも、雨がどれほど降っても、1月から12月まで1年中競馬ができるのだから、あらためて馬場の管理をする関係者の技術力・努力を考えると頭が下がります。

その真冬の東京競馬場でこの時期お馴染みのG3レース、第32回根岸Sが行われました。
6番人気ノンコノユメが優勝。じつに2年2か月ぶりの勝利です。

鞍上の内田騎手は初騎乗でしたが、このくらいの馬ともなると、そのレースぶりはジョッキーの誰もがわかっていて、どのように乗れば馬の長所を生かす競馬ができるかなど皆が知り尽くしているので騎乗には何の不安も無かったと思います。


短距離レースであることに加え、当日は重の発表で脚抜きの良い馬場状態だったことも手伝って比較的ペースは速くなり、前半1000m通過が57.8秒。レースの上がり時計が35.8秒、勝ち馬はメンバー最速の34.2秒で上がってきました。

前半が速い流れで進み、そして後半の上がりも速かったため勝ち時計1分21秒5のレコードタイムを叩きだしました。

ノンコノユメは3歳時にジャパンダートダービー優勝、武蔵野S優勝、チャンピオンズカップ2着などの実績どおり、もともと能力が高く大変に将来を期待された馬。勝ちきれないレースが続いたものの、ここ2年で出走したのはほぼG1レースで、そこで好走しているのだからやはり力は相当あります。

今回の勝因は追い込み馬にとって有利な馬場状態とペースになったことでしょう。
見事に展開がハマった形ですが、それもやはり底力があるからこそできるパフォーマンス。
鞍上も馬の力を信じて前半は後方待機、焦る必要はないとばかりに道中は我慢させ、直線勝負に賭ける乗り方をしていましたね。直線では砂を被らない外へと出していったところも適切な対応でした。

今年もダートの大きなレースに出走してくるノンコノユメ、これからのレースぶりが楽しみです。

2着に1番人気サンライズノヴァ
勝ち馬よりも一列前の位置でレースを運び、前に目標とする馬を設定するわけでなく、また後ろからの馬を警戒する様子もなく、ペース・位置取り・仕掛けのタイミングと全て自分が決めて、自らの意志で動くという、周囲の影響を受けずに自分から“勝ちにいく”レースの組み立てをしました。戸崎騎手の思った通りのレース運びができたのではないでしょうか。
2着に敗れたものの着差は僅かハナ差、鞍上には悔いが残る負け方でしょうが次走につながる良い走りができたと思います。

3着カフジテイクは昨年の根岸S優勝馬で、連覇を狙いレースに臨みました。
最後方からの競馬をして、最後はこれも勝ち馬同様に良い脚を使って追い込んできたのですが届かず3着。とはいえ、よく前に迫っています。次走についても注目の一頭であることには変わりません。



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