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中山記念 少頭数ながら長い隊列になった理由は?


中山開催が始まると、春が来たなと感じます。
先週はG2第92回中山記念が行われ2番人気ウインブライトが優勝。3歳時の昨年この時期にスプリングSを制し、前走の中山金杯では2着と中山コースとは相性が良いですね。


レースはまず逃げのスペシャリスト、マルターズアポジーがハナに立ち、離れた2番手を行くアエロリットからも離れた3・4番手にポジションを取りました。

1000m通過が59.2秒、オープン馬のレースとしてはさほど速くはないペースですが、それでいながら馬群があれほどまでにタテ長になったのは、後ろに1番人気馬ペルシアンナイトが控えていたからでしょう。3番手以降の位置を取ったジョッキー達が、いかに意識して乗っていたかがわかります。

出走頭数が10頭立てと少なめな上、タテ長になった今回のレースは馬が密集せず不利を受けにくい展開なので鞍上にとっては大変騎乗しやすいもの。反面、どこで仕掛ければよいのか難しくもあります。

ウインブライト鞍上の松岡騎手は絶妙といえるタイミングで仕掛けだし、直線に向くと前2頭を目標に追い出して捕らえゴール。後ろから迫ってくる有力馬の脚も気にしていたのでしょうが、彼の思い切りの良さが吉と出て好結果を生みました。


2着には昨年のNHKマイルCを制したG1馬、5番人気アエロリットが入りました。
ウインブライト同様、昨春の3歳戦を盛り上げてくれた1頭です。重賞でもかなりの好成績をあげ、G1桜花賞と秋華賞では馬場が稍重と重のため力を出し切れなかったにもかかわらず5着と7着の好走。実績を考えると5番人気というのが意外な気もしますが、そこはやはり秋華賞以来4カ月以上ぶりのレースで明け4歳の牝馬が、牡馬の実力馬たちに混じってどれだけ互角に戦えるかというと妥当なラインだったのかもしれません。

しかし牡馬に見劣りしない500キロを越した馬体はじつに見事で、休み明けでも調子が良さそうでしたね。レースでは前からも後ろともポツンと離れた2番手追走のおかげで、馬がとても気分良さそうに走っていました。

馬群が固まって周囲を囲まれてしまうと少し気負うところがあるようなので、デビューからずっとコンビを組んでいる横山典騎手も、今回が一番乗りやすかったと思います。逃げ馬を深追いしなかったのも好走の要因でしょう。


今回のレースのように逃げ馬がピッチ良く行って後続との距離が離れた場合、他のジョッキーは、もし逃げ切られたらそれはそれで仕方ないとレース前半には腹をくくって、言葉は悪いかもしれませんが、逃げた馬の存在を無視してしまいます。無理に合わせるよりも自分のリズムを崩さないようにする方が大事ですから。


こうして鞍上がそれぞれの馬の特長を生かすためのレース運びをしたことにより、長い隊列になったのだと思います。


昨年の皐月賞2着、マイルCS優勝馬の1番人気ペルシアンナイトは5着。
スタートで後手を踏んで後方からの競馬となり、速そうで速くないレース展開。鞍上のデムーロ騎手も動くに動けなかったというのが本音かもしれません。

末脚勝負の馬たちにとっては脚がたまらない流れになって、持ち味が生かせず不発に終わる。今回はちょっと特殊な展開のレースになってしまったので仕方ありません。展開のアヤによる敗戦だったと思います。



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