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高松宮記念 名手でも裏目を引くことはあります


春のG1シリーズ突入。先週日曜日は中京競馬場で春のスプリント王決定戦、第48回高松宮記念が行われました。
1番人気のレッドファルクスは、スタートは五分に出たものの出脚がつかず後方2番手の位置取りに。確かに先行勢が作ったペースは速く、その位置取りでも十分届くと考えたのかもしれません。

しかし結果は8着。
直線の進路取りでM.デムーロ騎手に迷いが生じたのか、行こうとするところ・選んだところ、とにかく前が詰まる感じになり、馬の力を出し切れないままに終わってしまいました。名手のデムーロ騎手にしては珍しく、優柔不断というか少し半端な騎乗だったように思います。

あのポジションでレースを進めなくてはならない場合、直線ではインを突いて勝負に出るか、もしくは1番人気馬らしく不利を受けにくい大外に持ち出して圧倒的な力でねじ伏せるか、どちらかに進路を決めるべきでした。

ただジョッキーに限らず、仕事でも遊びでもスポーツでも、自分が良かれと判断しとった行動が全て裏目に出ることはよくありますよね。そういうときは何をしてもどう動いても悪い結果になる。

今回の敗戦、レッドファルクスが力負けしたわけではないのは明らかです。
このレース内容ながら上がりは最速の33.7秒、出走メンバーで唯一の33秒台を叩きだすのだから勿体ないとは思いますが、その勿体ないと思わせるほどの馬の力をあらためて実感するレースでもありました。


優勝は2番人気ファインニードル
前走G3シルクロードSは2着に2馬身差をつける圧勝、弾みをつけて挑んだこのレースで見事G1タイトルを獲得しました。

レースでは、まず5頭で形成された先行集団がいて、その直後に1~3着馬がつけて追走。
結果的に、この先行集団の後ろあたりが最も良い位置だったということでしょう。
先に抜け出していたレッツゴードンキを猛追し、ハナ差かわしたところがゴール。鞍上の川田騎手は自信が漲っている、じつに落ち着いたレース運びでした。

2年前にマカヒキに騎乗しダービーを勝ったのが30歳のとき。もとより若い頃から成績が良くいわゆる“乗れている騎手”で、それまでも多くのG1・重賞タイトルを持つトップジョッキーではありましたが、ダービーを勝ったあたりから、さらに一皮むけた気がします。

ちょうど年齢的にも経験的にもそういう時期だったのかもしれませんが、現在はそつのない騎乗が目立ち、心技体の全てが充実しているのがわかります。今年も3歳牡馬で有力な馬に騎乗しているので楽しみですね。


2着に3番人気レッツゴードンキ
位置取りもコース取りも良く仕掛けも完璧。それでもハナ差で敗れてしまうのだから気の毒としか言いようがありません。岩田騎手は、内枠に入ったレースで、インでじっと我慢しつつ追走するときがありますが、そういうレースでは人気がない馬でも上位に持ってくることが多々あります。

レッツゴードンキは上位人気馬なので穴をあけたというほどではありませんが、鞍上としても会心の騎乗だったのでは。そのくらい文句のつけようがないレース運びでした。



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