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大阪杯 普通ならあの場所ではまず動けません


G1に格上げされて2年目、阪神競馬場で第62回大阪杯が行われました。

出走馬16頭のうちG1ホースが5頭参戦し豪華なメンバー構成でしたが、1番人気に推されたのは昨年のダービー2着、重賞3勝ながらG1タイトルが無いスワーヴリチャード


レースはスタートで出脚がつかず、枠番は外側から2番目の15番枠、そしてペースはスローと馬の状態はともかく展開的に良いところがほとんど無く、4着に敗れた昨年暮れの有馬記念と同様の流れになってしまい、これでは勝つのは無理かもしれないと思っていたのですが、鞍上のM.デムーロ騎手が向正面の半ばから徐々に馬を出していき、3コーナーでは先頭に。そのままゴールまで脚をもたせてしまいました。

レース運びとしては、ごく普通に見える人が多いかもしれません。
しかしこれは本当に凄いとしか言いようのない騎乗です。

一般的には、あの場所ではまず動けません。いや、動きません。


なぜならリスクが大きすぎるから。


直線で脚がばったり止まってしまってもおかしくないどころか当たり前です。
もし他のジョッキーがあの状況だったならば、おそらくほぼ全員が後方のポジションのまま脚・体力を温存しつつ仕掛けどころまで進めて、直線勝負に賭けます。届かずに負けたとしても、敗因は“展開が向かなかったから”もしくは“前残りの流れだったから”と言い訳ができるし、多分それで厩舎関係者も競馬ファンも仕方ないと諦め、納得もしてくれるでしょう。M.デムーロ騎手の、馬の気力と脚をゴールまで維持させられる騎乗技術と勝つために動く度胸、見事な勝利でした。

2着は6番人気ペルシアンナイト
昨年の皐月賞2着、秋のマイルCS優勝など中距離戦で力を発揮し好成績をおさめてきた馬です。福永騎手は中団で待機しつつ追走、内側で我慢して脚をためることに集中し、流れこそ向いているとは言えませんが、この馬には決め手があり、その良い脚を使って差してきました。
かなりの力を必要とするタフな馬場やレース展開になると厳しいかもしれませんが、今回は軽い馬場であったこと、それに前半がゆったりとしていて余計な消耗がないままレースが進められたことにより、得意のマイル戦のような走りができたのではないでしょうか。

3着に昨年の皐月賞馬、2番人気のアルアイン
これで大阪杯1~3着まで、昨年春のクラシック上位馬が占めたことになります。川田騎手が好位でそつのない騎乗をして、内容的には文句なし。勝った馬が強すぎました。


3番人気サトノダイヤモンドは見せ場なく7着に終わりました。
中団よりやや前につけていましたが、後半にペースが上がると外から他馬がどんどん上がっていって被せられ、サトノダイヤモンドはインで詰まってしまいました。この、勝負どころでポジションを悪くしてしまったのが敗因なのでしょうね。

インコースでレースを進めると、スムーズに行ければ脚がたまって好走できますが、今回は悪い方向に行ってしまった感じ。前走の金鯱賞で底力を見せてくれたので今回も少なからず注目していましたが残念な結果でした。



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