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天皇賞・春 シュヴァルグランを巡って大きく動いたレース展開


4月29日の昭和の日、京都競馬場で第157回天皇賞・春が行われました。

優勝は岩田騎手騎乗の2番人気レインボーライン。前走のG2阪神大賞典を制したあとも好調を維持し、10度目のG1挑戦で初めてビッグタイトルを獲得しました。

レースではスタート後、後方に下げての追走。
3200Mもあり当然スローペースになりがちな春の天皇賞ですが、今年は前半1000M通過が60.1秒の平均ペース、しかしながら長距離レースゆえ他のどのジョッキーも折り合いを重要視したのか、特に逃げ馬が速いわけではなくても前の方から徐々にバラけていき、タテ長の展開になりました。

意外だったのが向正面半ばあたり。有力馬たちが一気に動き出したことです。
好位で絶好のポジションにいる1番人気シュヴァルグランの手応えを見ての判断でしょうが、もしも、その数頭が動かずに相手が仕掛けるのを待ってから追い出していたとしたら、あの日のシュヴァルグランの手応えの良さを見るに楽々と勝たれていたでしょう。



ギリギリまで追い出しを我慢して脚をためた方が最後に伸びるのはわかっています。

勝つのは無理でも2着3着は拾えるかも。

しかし『1番人気馬にアッサリ勝たれるわけにはいかない』という騎手としての矜持、そして当たり前ですが一番には自分の馬が勝つために、勝負に打って出た結果があの早めの動き出しになったのだと思います。

あそこで動いていった彼らの勇気に敬意を表します。




ただし勝ったレインボーラインは、その周囲の動きを見ながらも後ろでじっと我慢し他の馬と一緒に動いていくことはせず。

これが一番の勝因ですが、では他の馬も動かない方が良かったのではないかといえば、決してそうではなくて、周りが動いていったからこそ流れが変わり、その中で動かなかったレインボーラインが最終的に良い結果になったということです。

また外を回ることなく距離ロスを避けて内を狙った岩田騎手のコース取りも勝利の大きな要因。馬が良い状態であるのを前提として、展開など全てが上手くいったレースでした。



1番人気シュヴァルグランは2着。
ボウマン騎手がじつに上手に、そつなく乗っていました。
好位で脚をためつつ折り合いもしっかりとついて、ゴール寸前でクビ差かわされはしましたがレースの組み立てとしては満点の騎乗。手応えも抜群で明らかに勝ちパターンでした。

敗因をひとつあげれば、1番人気馬だけにマークがきつかったところでしょうか。
ラクに勝たせまいと周りの馬が早めに動き出さなければ、これほど苦しいレースにはならなかったと思いますが、これもまた1番人気の宿命、仕方ありません。


3着は4番人気クリンチャー
武豊騎手から三浦騎手に乗り替わっての出走でした。
スタート後の折り合い面に少し不安を残した前走とは違い、今回はピタリと折り合いスムーズにレースを進められました。勝ち馬との僅かな決め手の差が着差になったのでしょう。4歳になり精神的にも成長し、今年とても楽しみな1頭です。


個人的に注目していたアルバートは8着に終わりました。仕掛けどころから動き出したときに外を回されてしまいインに入ることができず、そのため距離をロスし体力を消耗。長距離レースにおいては現役最強といえるほど強い馬ですが、G1レースになると相手も一線級で手強く、なかなか勝ちパターンに持ち込ませてもらえないところが辛いですね。



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