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安田記念 上位3頭、3騎手それぞれ見せ場十分の一戦に


しばらく続いたG1連続開催の締めくくり、第68回安田記念が東京競馬場で行われました。

優勝は9番人気モズアスコット
昨年夏に3歳未勝利を勝ち順調にクラスを上げ、初勝利から半年ほどで重賞好走するくらいになった素質馬ですが、今回はG1で相手が強いこと、それに重賞未勝利、さらには連闘での出走が不安要素となり、いくらルメール騎手が鞍上とはいえ9番人気は妥当なところでしょう。

レースの流れは前半800mが45.5秒、後半が45.8秒。そして勝ちタイムが1分31秒3のタイレコードとなった今年の安田記念。馬場状態がかなり良くパンパン、それでG1ともなればこれだけ速い流れも当然です。

スタート後、鞍上のルメール騎手はその流れの中を中団よりやや後ろで待機、末脚勝負の乗り方をしました。

勝因を1つあげるとすれば、このルメール騎手のコース取り。
多少窮屈になりながらも決して外へは出さず、そのおかげで間~間を割ってきた3コーナーではまだ前との差があったのが、4コーナーを回るところで先頭との差は詰まっています。
つまり距離でかなり得をしたということ。

無理に追ったり外を回したり、そうした馬に負担がかかることを全くせずに前との差を詰めていけたのが最後の末脚につながっています。さすがですね。


2着は5番人気アエロリット。好走の要因は適性でしょうね。
3歳時の昨年、NHKマイルカップを制しているとおり東京競馬場との相性はもちろん、今回のように高速の軽い馬場がこの馬に非常に合っていると感じます。

戦績が今回で[3.5.0.3]となりましたが、連を外した3回はいずれも稍重~重の馬場です。
そのレースが桜花賞・秋華賞・ヴィクトリアマイルとG1のため相手が手強かったのかもしれませんが、馬場が不向きだったことも確か。それでも好走はしていたので、やはり能力はかなりのものです。今回は理想的な馬場・流れで競馬ができました。

戸崎騎手は前走ヴィクトリアマイルに続き2度目の騎乗なので、馬の特長をよく掴んで上手くリードしながら乗っていましたが、それだけにゴール寸前で勝ち馬にクビ差で差されてしまったのは悔しいですね。前週のダービーでもエポカドーロで同じような負け方をしているので尚更でしょう。


1番人気スワーヴリチャードは今年に入りG2金鯱賞・G1大阪杯を連勝し絶好調。
ただしスタートが得意とは言えないタイプで、今回1枠1番の最内枠に入ってしまったことで進路を確保できずにもたついて、全能力をレースで発揮させるのは難しいのではないかとの不安はありました。

しかしその点は、鞍上のデムーロ騎手がさすがの騎乗技術で解消してくれました。上手にゲートを出して好位グループに位置しスムーズな追走、直線でもこの馬らしい伸びが見られました。切れ味でモズアスコットが上回っていたため敗れましたが、個人的には3着でも、よくやったというのが本音です。生まれて初めてのマイル戦、決してベストとは思えない1600mでここまで走ってくれるのだからやはり強い馬と思います。

また良いスタート、良いポジション取りをしたデムーロ騎手の乗り方も好走の大きな要因。
今回の安田記念は馬の力に加え、各ジョッキーの腕も堪能できる素晴らしいレースでした。



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