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宝塚記念 和田騎手の積み重ねた日々の歩みが滲み出た勝利!


梅雨明け宣言は未だにありませんが、今週に入って真夏の暑さに襲われています。

これからしばらくは気温30度超が続くとのこと。馬にとって厳しい季節がやってきました。

先週日曜日は上半期の競馬を締めくくるG1レース、第59回宝塚記念が阪神競馬場で行われました。当日の天候は晴ですが、馬場はダートが重、芝は稍重の状態。開催が進むにつれ荒れてしまう馬場と相まって、あまり良くない状態でのレースとなりました。


1番人気はサトノダイヤモンドの3.9倍。

ファン投票1位なのでレースにおいても1番人気になるのは当然ですが、前走・大阪杯での7着が響いたのかグリグリの本命というほどの単勝オッズではなく、いかにファンが今回の宝塚記念でどの馬を本命にすればよいのか迷っているのがわかります。


メンバー的にも馬場状態の点でも混戦になること必至の今年の宝塚記念、僕が最初に注目したのは出走メンバー唯一の外国馬、10番人気ワーザーでした。

G1を4勝しているだけでなく、2015年に未勝利を勝ってからずっと出走するのはほぼG1レース、掲示板どころか3着内率がとても高い大変な実力馬でいながら日本のレース初参戦で知名度が無いためか、信じられないほど人気がありませんでした。


この時季に行われる宝塚記念、毎年のように馬場状態はあまり良くはなく、水分を含んだ荒れた馬場になっています。僕がずっと以前に香港のレースで騎乗したときも、今の阪神競馬場と似たような馬場状態。そのことを思い出し、あの競馬場で好成績をおさめてきたワーザーなら、好勝負できるのではないかと考えていました。

レースは前半に流れが速くなり、後半3Fの上がりが36.3秒。いかにもパワーが必要な内容になりました。ワーザーの位置取りは後方、鞍上のボウマン騎手は仕掛けどころで他馬が動き出したときにも我慢し動かず、直線に賭ける乗り方をしました。4コーナーから直線に向くと大外に持ち出し、上がり最速の脚を使って伸びてきましたが惜しくもクビ差の2着。

ボウマン騎手の、馬の能力と日本の競馬場の特徴を熟知し、そのうえでベストパフォーマンスを引き出す騎乗がさすが。好判断が光る内容でした。



優勝は7番人気ミッキーロケット

昨年の日経新春杯優勝、長めの距離の重賞常連馬が念願のG1タイトルを獲得しました。

レースでは内側の4番枠から好スタートを決めると内々の4・5番手を追走。内側の馬場が悪いため前を走る馬も多少内ラチから離れて走っていたのでしょう、そこを狙って3コーナーからスムーズに逃げ馬の直後まで取りつけたこと、それが馬のスタミナ面でかなりプラスに働いたようです。体力面で貯金ができたことで、直線に向いてすぐに先頭に立ったにもかかわらずゴールまでバテずに粘り切れたのだと思います。

ベテラン和田竜二騎手の作戦勝ち。
G1を勝つのは17年前のテイエムオペラオー以来というのが、重賞を毎年勝っていて勝ち鞍も上位なので意外でしたが、本人はきっとG1を勝ちたかったのでしょうね。



じつはここ数年、彼は良い年齢の重ね方をしていると感じていました。

テイエムオペラオーの頃の若さと情熱が溢れた時代も良かったけれど、技術の向上はもちろんのこと精神的・身体的など様々な面で、これまでの騎手人生がしっかりとしたものであったことを証明するような精悍な顔つきがすごく格好良いと思います。

これからも長く活躍してくれることを期待しています。



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