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レパードS スローペースの一戦で見えた気がした、とある騎手の『変化』


3歳馬によるダートのG3レース、第10回レパードステークスが行われました。


優勝は5番人気グリム
スタートを五分に出ると周りを見つつ先頭に立ち、そのままレースを進めました。

結果的に逃げ切りになったものの、鞍上の内田騎手としてははじめから逃げることを意識していたわけではないでしょう。

この馬にとって初めての1800m戦となるレパードS、これまでデビュー戦(芝1200m)を除いてダート1400m、1600mとマイル以下のレースばかり戦ってきたのでスピードは十分です。そのため今回ラクに先手をとれたのだと思います。

また他のジョッキーたちの乗り方も全くハナにこだわらず、できれば好位で流れに乗りたいという空気が漂い、全体的にこのレースでは積極的に前へ押していく動作が見られませんでした。


よって流れはもちろんスローになり、1000m通過が1分01秒9。断然、前に有利なペースになりました。


ペースが遅いレースでは、馬が力を蓄えて走っているため手応えは比較的良くなります。

好位または中団あたりで待機していたジョッキーたちは、いつ仕掛けようかと、そのため込んだ馬の力を解放する機会をうかがいつつ乗っていたと思います。

しかし3コーナーあたりから前の方で馬が動き出し、同時に自分たちも仕掛けだしたところ、ペースが遅かったことでそれぞれの馬は十分余力が残っているので良い反応はしてくれるのですが、前との距離が思うようには縮まりません。

これは、いかにペースが遅かったかということ。自分の馬は十分に伸びているはずなのに前が全然バテない感じで、こういう時は追っていてイヤな感覚に襲われます。


結果グリムが逃げ切り勝ち。
前が有利な展開そのままに5着までが中団よりも前の方にポジションを取った馬で占められました。


グリムの勝因は内田騎手のペース判断・対応の良さ。それと周りのジョッキーたちの消極的な乗り方に助けられたのも多少あるでしょう。ただ、まだ若く大事に乗りたい3歳馬、真夏の厳しい暑さの中、力のいるダート中距離戦で無理はさせたくないと考えるのは当然かもしれません。ペースが速くなりようがないレースだと思いました。


2着には人気薄10番人気ヒラボクラターシュ
8枠15番の大外枠からのスタート後、好位を取りに行って流れに乗り、前を見ながら追走、4コーナー手前から動き出して勝ち馬と叩き合いまで持ち込みました。最速の上がりで際どいところまで詰め寄りましたが、惜しくもクビ差の2着。

鞍上の福永騎手はこのくらいの人気の馬しかも外枠からの場合、以前ならば、じっくりと前を見ながら馬なりでスタートを出していって中団もしくは後方で追走していたのではないでしょうか。それが今回は積極的に好位を取りにいって自分なりにレースを作っていて、今年のダービーを勝った時のように自分から“勝ちに行く”姿勢が顕著な騎乗内容でした。


10番人気ということで気楽に乗れただけで上位人気馬だったらまた違う乗り方だったのかもしれませんが、今回のレースを見て、前とは乗り方が変わった印象を受けました。



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