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新潟記念 最終週らしい外差しの競馬になりましたね


夏の新潟競馬最終日はサマー2000シリーズ最終戦、G3第54回新潟記念が行われました。
結果は単勝1.8倍の断然人気を受けて、3歳馬ブラストワンピースが快勝。

デビューから3連勝後に2番人気で挑んだダービーで5着、それ以来の出走でしたが、鞍上の池添騎手がこの馬を高く評価していることが伝わってくるレース内容でした。

レースがスタートすると、不利を受けそうな誘導は絶対にしないよう心がけて、前半1000m通過は59.2秒と決して速くはないペースでありながらも、後方3番手で焦る素振りも見せず淡々と追走。どんな位置からでも大丈夫、初の古馬相手でもパートナーの能力を信頼していることがよく分かる乗り方でした。


新潟の芝コースはインよりもアウトコースがより伸びます。もちろん他の競馬場も開催後半は荒れた内を避けて進路を取りますが、距離ロスなども考慮すると、せいぜい内ラチから少し離れたところから馬場の真ん中あたりまででしょう。

新潟はそんなレベルじゃありません。外回りのレースなら尚更で、見ていて面白いくらいに馬群が徐々に、外へ外へと移動していきます。
直線が長いため、他場では命取りになる僅かな距離ロスよりも、末脚が生かせる方を選択しやすいのもあるでしょう。他の競馬場ではありえないことですが4コーナーを回ってからは、極端に言えば外ラチ近くまで行ってしまっても構わないようなコースです。

池添騎手も距離ロスは承知で、また不利を受けたくない意思も働いて、スタート後から直線に向くまで馬群の外側に進路を取るように騎乗。直線に向いてから仕掛けだすと、一気に先頭に躍り出て、そのまま危なげなくゴール。完勝です。強さが際立つ内容でした。

陣営は自信をもって秋の大舞台へ向かっていけるでしょう。


2着は6番人気メートルダール
3着にシンガリ人気ショウナンバッハ
この2頭は、後方3番手にいた勝ち馬のさらに後ろに位置、追走していた2頭です。
ペースは速くはありませんが、雨の影響もあり多少緩い馬場だったことで前を行く馬は思いのほか体力を消耗してしまったのだと思います。
後方で脚をためていた3頭のワンツースリー、もっと言えば掲示板に載った5頭が、後方から5番手あたりまでにいた馬で占められるという結果。全馬着順を見てもわかるとおり、道中の通過順位とは前と後ろの馬がごっそり入れ替わっています。いわゆる決め手勝負のレースでした。


8度目の重賞騎乗で話題になった藤田騎手(ベアインマインド)は自己最高の重賞8着。
レース後に「荒れた馬場に脚を取られてしまった」「もっと良い馬場で走らせてあげたかった」とのコメントがありましたが、このコースは外へ行けば良い馬場状態でした。だからこそ今回のレースはあれだけ4コーナーで多くの馬が外へ外へと向いていったわけで。藤田騎手は直線に向くまでずっと内をキープし、その後は直線で馬場の真ん中あたりまで出していってはいますが、それでも全馬の中では、逃げたマイネルミラノがただ一頭だけ内ラチ沿いを走るのを除くと、最も内に近い位置でした。

他の馬は見事に真ん中よりも外。また大外からぐんぐん伸びてきた上位の馬たちの上がり時計は33秒台という事実もあり。荒れた馬場なのは知っていて、そのために他の騎手は皆、直線に向くまでに馬を外へ出す準備(気持ち・騎乗の態勢)をしているのです。

スタート後や道中の位置取りから、直線でどこを通るかなど、スタートから直線に向くまでに考えること・やらなければならないことはジョッキーには幾つもあります。短距離ではない、それなりの長いレースなのだから、レースの組み立てというものをしっかりと意識して騎乗しなければなりません。この敗戦もまた、良い教訓としてくれるのではないでしょうか。



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