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『ホースマンシップに育まれた希望のつぼみ』


【2014年 エーデルワイス賞

 2歳6月には栗東へ移動し、小倉の芝1200m(6着)でデビューしたウィッシュハピネス。続くダート1000mで一気に才能を開花させ、6馬身差のワンサイド勝ちを収めた。
砂戦線に多数の活躍馬を輩出しているゴールドアリュールが父。母フロムスクラッチ(その父グランドスラム)も沖厩舎で走り、ダート短距離を3勝した。半姉のヘリオドール(現1勝)もステーブルメイト。祖母スノウダンスがアメリカの重賞を5勝している。
「母は怖がりな面に泣かされて大成できませんでしたが、セリ(ファシグティプトン社のサラトガ・1歳セレクトセール)で見初めた思い出の一頭。繁殖としても期待は大きいですよ。この仔もがっちりしたスタイルがそっくり。デリケートな性格も継いでいますので、大切に育てていきたかった。そんななかでも、早くから身体能力は優秀でしたね」
 一気に高いハードルに挑み、エーデルワイス賞へ。抜群のダッシュでハナを奪い、速力の違いを見せ付けた。1番人気(単勝2・4倍)の支持に応え、後続を3馬身も引き離す。楽々と重賞勝ちがかなった。
「遠方への輸送はリスクも伴いましたが、現地では田部先生(ホッカイドウ競馬の田部和則調教師)が自らスクーリングしてくださったり、ずいぶん助けられましたね。体が減ることもなく、いい状態を保てたのが勝因です。もまれたり、砂を被った経験がありませんし、この馬には枠順や展開もポイント。それでも、テンの速さを存分に生かせましたよ」
 兵庫ジュニアグリンプリは4着まで後退したが、折り合いを欠いた馬に競られる厳しい流れ。適鞍が少ないなか、フィリーズレビューでも果敢に逃げ、17着に終わる。以降は背腰の疲れが癒えず、11か月も間隔が開いてしまった。
「大山ヒルズで根気強く立て直され、結果的にぐんと成長。40キロも体重が増えて再スタートでき、中身も強化されました。初の古馬相手となった橿原Sでも、僅差の4着に粘り、将来に自信を深めることができましたしね。まだまだ伸び盛りのタイミング。復帰後はレースの反動に気を遣うこともなく、上積みをたっぷり見込んでいたのですが」
 丁寧な仕上げが施され、ますます調教ではスピードアップ。なにわSを堂々と押し切る。しかし、体力の向上に反してテンションは上がる一方だった。4歳夏に越後Sを2着したものの、なかなか抑えが利かず、成績は激しく上下動。昨冬のアクアラインS(16着)に大敗したことで、繁殖入りが決まった。
 輝きを放った期間は短かったが、深い愛情を注ぐ関係者に忘れられない感激を運んだウィッシュハピネス。きっと産駒たちへも、卓越したポテンシャルを伝えるに違いない。
 


第17回エーデルワイス賞GⅢ
1着ウィッシュハピネス 牝2 54 戸崎圭太 沖芳夫
2着ジュエルクイーン  牝2 54 阪野学  田中正二
3着ネガティヴ     牝2 54 阿部龍  角川秀樹

 単勝  240円
 枠連 3,090円
 馬連 3,080円
 馬単 4,440円

3連複  126,880円
3連単  314,190円




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