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『破格のパワーをもたらす輝かしき宝玉』


【2015年 エリザベス女王杯】

3歳1月に迎えた中山の新馬(芝2000m)では、レースの上がりを1秒も凌ぐラスト35秒2の鋭さで突き抜けたマリアライト。スローペースながら、後続に2馬身半の差を付けている。しかし、当時はいかにも華奢。4戦目(東京の芝1800m)を順当に勝ち上がったとはいえ、本領を発揮するのは古馬になってからだった。
 母クリソプレーズ(その父エルコンドルパサー)は3勝をマークした。その兄姉にシースルオール(5勝)、タンザナイト(3勝、ダンビュライトの母、ブラックスピネルの祖母)らがいて、JCダートに勝ったアロンダイトは全弟にあたる。
 同馬の半兄がクリソライト(ジャパンダートダービー、コリアCなど現9勝)。半弟にもリアファル(神戸新聞杯など現4勝、菊花賞3着)がいる。トップサイアーのディープインパクトが配され、軽さも兼備した個性だが、愛オークス馬となった曽祖母リーガルイクセプションに連なる重厚なファミリー。豊富な成長力を秘めていた。
 間隔を開けながら大切に使われ、1000万下でも崩れずに5戦を消化。4歳春には長めの距離へとシフトして、潮来特別、緑風Sと連勝を飾る。重賞への初挑戦となったマーメイドSでも、渋太く2着に食い下がった。オールカマー(5着)をステップにエリザベス女王杯へと駒を進める。
 中団でしっかり脚をため、4コーナーからスパート。大外を懸命に伸び、ラスト1ハロンで先頭に躍り出た。上位人気に推された待機勢も鋭く強襲してきたが、粘り強くクビ差だけ退け、みごとにG1制覇を成し遂げた。
「マイナス体重だったのは、本来のスタイルにシェイプアップされたもの。操縦がしやすいのが長所だし、レースは完璧に運べた。小さな牝馬なのに、勝負根性がすごいよ。急に速くなることがないコンディション(やや重)も合っている。若いうちは飼い葉を食べなかったり、弱いところが目立ったが、大事に大事に育てられ、ついに才能が花開いたね。ようやく安定感が出たところ。まだまだ強くなる」
 と、蛯名正義騎手も声を弾ませた。
 有馬記念(4着)でも見せ場はたっぷり。充実の5歳シーズンを迎え、日経賞(3着)、目黒記念(クビ差の2着)と健闘を続ける。そして、宝塚記念では牡のトップクラスを撃破。終始、外を回り、早めに手が動きながらも、ドゥラメンテ(2着)、キタサンブラック(3着)に渋太く競り勝った。
 以降はオールカマー(5着)、エリザベス女王杯(6着)、有馬記念(10着)と歩み、余力を残して繁殖入りした。馬名は、クリソプレーズと同じ玉髄の一種であり、『成功の石』とされるパワーストーンより。きっと産駒たちも幸せな競走生活を送り、輝かしい栄光をつかむに違いない。
 


第40回 エリザベス女王杯GⅠ
1着マリアライト    牝4 56 蛯名正義  久保田貴士
2着ヌーヴォレコルト  牝4 56 岩田康誠  斎藤誠
3着タッチングスピーチ 牝3 54 Cルメール 石坂正

 単勝 1,520円
 枠連 1,470円
 馬連 1,860円
 馬単 4,730円

3連複  3,770円
3連単  23,590円




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