平日コンテンツ

天皇賞(秋) スタートで決まってしまった明暗


先週日曜日に東京競馬場で行われたG1第158回天皇賞・秋は稀に見る豪華なメンバーが揃い、大変見ごたえのあるレースとなりました。

1頭除外で12頭立てというのは確かにG1レースとしては少ない頭数ですが、G1馬が7頭も参戦したため物足りなさは皆無。
質の高い競馬が見られると、当日を楽しみにしていました。


まずは敗れたスワーヴリチャードを見ていきましょう。

展開的に向かなかったG1大阪杯を馬の能力および騎手の腕と度胸で勝ち、次走の安田記念では初めてのマイル戦ながらスムーズなレース運びで3着に好走、最近も調子が良さそうで、今回は得意な距離と得意な左回りコースとあって好勝負になること必至。

しかし、不運が重なりました。大阪杯のように多少の出遅れは挽回できる馬ですが、今回はゲートを半歩ほど遅れた上に、隣枠のマカヒキに真横からブツけられて大きなロス。

府中の2000Mはスタート後すぐに2コーナーに向かう形になっているため、外側の馬が次から次へと内側に流れてきます。どんどん前に入ってくるので、出遅れれば当然ポジションは後方になります。


大阪杯で勝利したときは、スタートで出脚がつかず流れはスロー、それでも向正面から一気に上がっていき前に取りついて押し切るレースをしましたが、この天皇賞はペースとしては速くないものの、途中で早めに仕掛けていくにはリスクのある流れだったと思います。
鞍上のデムーロ騎手もそう考え、最終的な決断としてラストの直線に勝負をかけることにしたのでしょう。

しかし現在の府中の馬場は上がりが速くほとんどのレースで33秒台の時計が出ているので、それでは後ろから行った馬は間に合いません。鞍上の作戦が裏目に出てしまった感じでしょうか。敗因はやはりスタート。これが全てだと思います。


優勝はレイデオロ
前走オールカマーでは着差以上の強さを感じる内容で、ダービー馬の貫録を見せつけ完勝。能力は一級品、今回も期待がかかります。

レースは6番手で追走もコース形態やペースにより展開はタテ長となり、前を行く馬とは離れての追走でしたが鞍上のルメール騎手は全く焦る様子もなく、リズム良く馬を走らせ直線勝負に。

鞍上が仕掛けるとその思いに応えて一気に加速、もともと高い能力を持つうえに絶好調のレイデオロ、ほとんど持ったままで前を捕まえられるような勢いで追い込んできました。
あの走りっぷり、騎手としては乗っていてすごく気持ち良さそうですね。

前半に動かずじっとしていたおかげで、あの脚が使えたのでしょう。鞍上の冷静な判断が勝利を引き寄せたのだと思います。ルメール騎手はG1レース3連勝。快進撃が続きます。


2着はサングレーザー
鞍上のモレイラ騎手は後方にいたスワーヴリチャードではなくレイデオロを標的としてレースを進めていました。

直線では上がり最速の33.4秒を叩きだし、勝ち馬には1馬身1/4差届かなかったものの逃げたキセキをハナ差かわして見せ場十分の2着。

前走の札幌記念を含めG2を3勝、G1でも上位にこれる力があり、そもそも本格化した4歳になってこの1年半は掲示板どころか10戦して3着以内が9回と大変な実力馬です。これからも中距離戦線で主役の1頭として活躍してくれることと思います。

モレイラ騎手はさすがの手綱さばき。毎週、多くの人気馬に騎乗しますが、期待に応えてしっかりと結果を出しています。馬に消化不良なレースをさせることがほとんどなく、力を引き出してくれるジョッキーというのは、じつに心強いものです。



Copyright © 2006 WORLD, Inc All Rights Reserved.
このサイトに掲載の記事・写真・映像などの無断複製、転載を禁じます。すべての著作権はWorldに帰属します。

前のページへ戻る

PAGE TOP