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エ女王杯 改めて語りたい「何故モレイラは勝てるのか?」


先週日曜日、京都競馬場では第43回エリザベス女王杯が行われました。

優勝はリスグラシュー
阪神JF、桜花賞、秋華賞、ヴィクトリアマイルとG1レースだけで2着が4度もあり同世代だけでなく牝馬全体でもかなりの力を持つ馬ですが、今回に関しては全幅の信頼……というムードでは無かったように感じていました。


理由は単純に距離が合わない、少し長すぎると思われていたからのように感じました。1800mや2000mでも好成績をあげてはいますが、やはりベストはマイルではないかと。

しかしそこはモレイラ騎手。雷神、マジックマンの異名をもつ彼は、まさに魔術のようにリスグラシューの末脚を発揮させました。2200mでも全く問題にしませんでしたね。

レースでは好スタートから中団につけて追走し、遅い流れの中で末脚を温存する騎乗。
ペースを考えれば前残りの流れになるのが普通で、実際に結果としても上位に入ったのは中団より前の位置にいた馬ばかりの中、この馬だけ直線で外に出すと一気に加速し出走メンバー中ただ一頭だけ33秒台の脚を使って、逃げ粘るクロコスミアをゴール寸前でクビ差捕らえ見事G1初優勝を飾りました。


さすがは○○騎手”としか表現しようがないのでつい多用しがちですが、何が違うのか。

モレイラ騎手の追い方を見てみると、まず、手綱を短く持って、しっかり馬とコンタクトをとっています。

追うという行為は、基本的に馬の首のスライドに合わせて“こぶし”を前後させること。前へ前へと押し出そうとの思いが強く、通常は前へ腕を伸ばすときに早く動かします。

しかしモレイラ騎手の場合、こぶしを前に出すときではなく引くのが速い。その戻すときの力の強さと速さ、これが他の騎手と違うように見えます。

短い手綱で引く力を強くすれば、馬体の縮まりが強くなり、それだけ反発力が加わって一完歩ごとの伸びが違ってきます。これがいわゆる、モレイラ騎手が乗ると馬が伸びるということなのでしょう。こんな騎乗を見せられたら、オーナーであれば自分の馬に乗ってもらいたくなる気持ちがわかります。彼だけでなくルメール騎手やデムーロ騎手など外国人騎手の技術には目を見張るものがあります。

この日メインの11レースまで、全て外国人ジョッキーが勝利。人気馬に乗っていれば勝って当然と思われるでしょうが、その人気も馬の能力だけでなくモレイラ騎手やルメール騎手が鞍上だからこそ、この単勝支持率なのだろうと思うときも結構あります。そこをしっかり結果を出すのが、さすがです。


2着は逃げたクロコスミア
混戦模様のレースで人気馬に騎乗する騎手たちは他の馬の動きを気にしてかあまり動かず、他に競ってくる馬がいなかったため鞍上の岩田騎手は先手を取ってスローの流れを作り、クロコスミアを気分良く走らせることができました。

後半はロングスパートしてセーフティーリードを取りながらもゴール寸前でリスグラシューに差されてしまいました。これで負けたのなら仕方ありません。鞍上のレース作りの上手さが際立った、良いレースでした。



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