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ジャパンC これから先も長く語り継ぎたい一戦に!


東京競馬場で行われた第38回ジャパンカップ、優勝は今年の三冠牝馬アーモンドアイ
3歳牝馬が単勝1.4倍の圧倒的1番人気に支持され勝利、しかもその内容はレコードを大幅に更新するという凄いものでした。


僕が騎乗したことのある第1回ジャパンカップの勝ち時計は、2分25秒3。

この時代、芝2400Mの代表レースとも言える日本ダービーの勝ち時計が2分26秒~27秒台だったので、さすが海外の馬は速いと感じたものです。それが今や日本の馬が海外に出て優勝する時代。国内のレースでもレコードタイムは次々と更新され、ひと昔前なら度肝を抜かれるほどの時計が条件戦などでも見られるようになりました。

とはいえ今回のジャパンカップは、まさに驚愕。
アーモンドアイの勝ち時計はなんと世界レコードの2分20秒6という見たことの無いものでした。6着サトノダイヤモンドまでもが、これまでのレコード2分22秒1を上回る2分21秒9でゴールという恐ろしいほどの速さ。驚きとともに競走馬というのはこんな時計で走り切れるものなのだと感心してしまいました。

レース内容としては、ほぼ完璧。
ただゲートの出だけ、少し伸びあがって出たので、先に行けずに包まれてしまうと思ったのですが、二の脚が速かったため楽々と3番手をキープできました。キセキが逃げて前半1000Mを59.9秒で通過し、昨年、一昨年よりも速いペースで進んだこのレース。やはり2400Mのレースで1000M通過が1分を切るのは相当なペースです。

そこからもペースは落ちずに徐々に上がっていく、それでもアーモンドアイは手応え良く進み、好位をロスなく立ち回り、直線に入り満を持して追い出し、逃げ粘るキセキを捕らえて余裕を持ってゴール。53キロの軽量というのも最後の伸び脚に影響したとは思いますが、それを差し引いてもやはり規格外の強さ。平成最後の怪物と言っても過言ではないでしょう。

鞍上は今年G1絶好調のルメール騎手ですが、彼の高い技術すら霞んでしまうほど馬の強さが際立つレースだったと思います。


2着はキセキ
川田騎手の絶妙な逃げで、馬の持つ能力を最大限に発揮した素晴らしい内容でした。この馬の走破時計2分20秒9も今までのレコードを大幅に更新しており、勝ち馬がいなくてそのまま逃げ切っていたとしても衝撃的な時計だったことでしょう。このペースで最後の最後まで走り切られては、周りの馬は普通ついていけません。

この秋は本当に調子が良さそうで、昨年の菊花賞馬としての意地と底力、そして勢いを感じます。今年のジャパンカップはアーモンドアイの強さが目立ちましたが、キセキの走りがあってこそ生まれた歴史的レースだったのだと思います。


3着にスワーヴリチャード
中間ゲート練習をしたようで、前回と比べると格段にスムーズなスタートを切ることができました。勝ち馬をマークする形で好位につけて絶好のポジションでの追走、直線で追い出してからも伸びは良かったのですが3着まで。何しろ勝った馬が強すぎたのと逃げたキセキの驚異の粘りがあり、この結果はむしろよくやったと言いたいところです。

今年出走したメンバーは質が高く、どの馬もそれぞれの特長を生かした素晴らしい走りをしてくれました。このジャパンカップはファンや関係者の記憶に深く刻まれ、これから先も長く語り継がれていくことでしょう。



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