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朝日杯FS “敵は1頭”ミルコの勝負乗りが見事でした


先週は阪神競馬場で2歳のG1レース、第70回朝日杯フューチュリティステークスが行われました。阪神芝1600Mの阪神JFとこの朝日杯FSに加え、皐月賞と同じ舞台で行われる中山芝2000MのホープフルSがG1レースになり、距離やコースの適性により選択肢が広がって最近の2歳戦がいっそう面白くなりました。

今年の朝日杯FS優勝は、2番人気アドマイヤマーズ
デビュー戦から前走G2デイリー杯2歳Sまで全て1番人気で3連勝し、今回で無傷の4連勝となりました。鞍上はM.デムーロ騎手、またしても外国人騎手によるG1勝利です。

レースは好スタートから3番手をキープし追走、前半の半マイル通過が47.7秒とレースとしては前残りの流れとなり、この馬には理想的な位置取りになりました。やはり2歳馬のレースでは、どの騎手も心身ともに成長途中の未完成な若馬に無理をさせたくないとの考えがあり、周りの出方などを窺いつつ慎重に騎乗するためスローになりがちです。

絶好のポジションでレースを進められるうえにデムーロ騎手にとってさらに幸運だったのが、1番人気グランアレグリアが自分の前で競馬をしていたこと。この馬さえ負かすことができれば、レースでの優勝確率が跳ね上がります。

最大のライバルであるグランアレグリアの手応えや鞍上のコース取りなど、全ての動きがすぐ目の前で把握できるのだから前に集中して乗っていればよく、この時点で大きなチャンスをつかんでいたわけです。


仕掛けだすのが僅かに早かったとは思いましたが、4コーナーのカーブを曲がり直線に身体が向いた途端、一気にグランアレグリアの横に出て、馬体がくっつくくらい合わせて逃げ馬と自分で挟むような形をとり、その後は勢いよく抜けていきました。

あの乗り方には、直線を向いてからグランアレグリアに上手いコース取りをされないため、逃げ馬の後ろに押し込んでしまおうとの鞍上の考えが見えました。自分(脇)と逃げ馬(前)で蓋をしてグランアレグリアを抑える乗り方をしたかったのかなと。

グランアレグリアもそこで負けずに逃げ馬の前に出て、粘り強く走っていたのはさすが。
最後はアドマイヤマーズが2着馬に2馬身差をつけてゴール。完勝でした。


2着に伏兵9番人気クリノガウディー
1枠1番の最内枠からインコースをロスなく進み、ポジションも勝ち馬の直後という鞍上にとってかなり乗りやすいレースでした。直線ではしっかりとした末脚を使い、もうひと伸びしてゴール前で1番人気馬を捕らえ2着。藤岡佑騎手がそつのない騎乗で馬の力を出し切ったことが好走につながりました。

3着に1番人気グランアレグリア
牝馬ながら前走G3サウジアラビアロイヤルカップの勝ちっぷりが高く評価されて単勝1.5倍の断然人気に支持され、レースの内容も流れといい位置取りといい理想的といえるものでしたが3着まで。馬っぷりもよく華奢な方ではないのですが初の長距離輸送など、やはり2歳の牝馬には堪える面があったのでしょう。

牡馬相手のG1レースで着差的には完敗を喫した形とはいえ、直線に入るときにアドマイヤマーズに寄せられて多少は影響があったはずにも関わらず、怖気づいて下がる様子もなく、むしろ負けずに前へ前へと、最後まで脚を鈍らせずに走り切ったところは凄い根性だと思いました。来年の牝馬クラシックでは間違いなく主役を張る馬です。



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