平日コンテンツ

フェブラリーS これが武豊騎手の“支配力”です


1年で最初のG1レース、第36回フェブラリーステークスが東京競馬場で行われました。

優勝はインティ
好スタートを決めてすぐに先頭を奪いに行く、これは馬自身の出脚(であし)・二の脚が速いということであり、鞍上の武豊騎手の動きだけを追うと、どうしても先頭に立ちたいとの意志はそこに感じられず、決して積極的に馬を押していったわけではありません。

おそらく馬なりに近い状態で出ていって、自然に逃げる形へもっていった感じです。返し馬のときは止まらないほど気合いが乗っていたと語っていたので、レースでは暴走しないように神経を遣ってゲートを出したのでしょう。

レース中にいかに力まずに走れるか、そこがこの馬にとってのキーポイントでしたが、見事にニュートラルな状態を保ちながら道中を楽々と走らせることができました。半マイル通過が昨年より2秒以上も遅く、まるで逃げのお手本みたいなペースづくりも、さすがです。

直線に向くと後続馬がやってくる前にスパートをかけてセーフティリードを取りゴール。デビュー戦で敗れて以来、なんと7連勝で一気にG1制覇を果たしました。

「まだ伸びしろがある」と武騎手が期待しているとおり、丸1年近くものブランクがあり5歳で出走数が8戦と、まだまだ馬が若く底を見せていない印象。ダート界にまた1頭、大変な能力をもった馬があらわれました。

鞍上は相変わらず文句なしの手綱さばき。終始、武騎手がレースを支配していました。こういうところが、やはり一流ジョッキーなのだとつくづく実感させられました。


2着はゴールドドリーム
中団で待機しつつ追走、直線はメンバー中たった1頭だけ34秒台の脚を使っての素晴らしい伸びで、勝ち馬にクビ差まで迫りました。流れを考えても、めちゃくちゃ強い内容。後ろから脚を伸ばして、ここまできたのはこの馬だけです。

さすが一昨年の春秋JRAダートG1覇者。昨年も出走したのは全てG1レースで、しかも全て連対しているという恐ろしいほどの安定感。実力人気ともに現在のダート界でトップであることは疑いようもなく、あらためてその強さを証明したレースだったと思います。

このフェブラリーSで様々なメディアに取りあげられ、最も注目されていたのは、コパノキッキング騎乗の藤田菜七子騎手でしょう。女性ジョッキー初のG1レース騎乗とあって入場人員、売上が大幅にアップしたようです。

彼女がオーナーはじめ関係者に感謝していたとおり、G1レースでこれだけの人気馬に乗れるというのは幸せなことですね。


また鞍上の人気だけでなく、コパノキッキング自身も相当な実力馬で得意の1200Mから200M伸びた前走の根岸Sを勝って注目されていました。前走はマーフィー騎手がうまく乗ったのもあり、さらに200M伸びるとかなり厳しいのではないかと思いましたが、反面、道中の乗り方さえ誤らなければ、この馬の能力ならばいけるかもしれないとも考えました。

レースでは後方の位置で追走。少しカッとしやすい気性なので、馬群で揉まれるよりは良い位置を選んだと思います。府中の長い直線で最後、大外からメンバー中2番目に速い上がりで一気に伸びてはきたものの、いかんせん追い込み馬に不利なペースになってしまったため5着。流れ的には仕方ありませんね。乗り方は良かったと思います。

藤田騎手の悔しそうな顔つきが印象的。良い経験となったことでしょう。



Copyright © 2006 WORLD, Inc All Rights Reserved.
このサイトに掲載の記事・写真・映像などの無断複製、転載を禁じます。すべての著作権はWorldに帰属します。

前のページへ戻る

PAGE TOP