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弥生賞 重馬場を見切った池添騎手の手腕が光りました


先週は皐月賞トライアルのG2レース、第56回弥生賞が中山競馬場で行われ、出走馬10頭中8番人気のメイショウテンゲンが初重賞勝利をあげました。

朝からの降雨によりレース時刻の馬場状態は重。レースは2番人気ラストドラフトが逃げる展開になり、1000M通過は61.8秒と良馬場であれば決して速くはない流れでも、当日の馬場は思った以上に若馬たちには厳しかったようで、結果的にはこの時計でも速かったかもしれません。終わってみれば前に行った馬は総崩れ。1~3着に入線したのは、いずれも中団から後方の待機策をとった馬でした。

メイショウテンゲンは5・6番手を追走、何よりも良かったのは鞍上の池添騎手が内側に入れようとせずに外を回す競馬に徹したところです。

馬場状態が悪くなればなるほど、内と外で大きな差が出てきます。内側は馬場の下深くまで水分を含んでぐちゃぐちゃ。400~500キロ超の馬が力を込めて地面を蹴りつつ勢いよく通過すれば、根を張った芝でも土もろとも軽く吹っ飛んで10cmは掘られてしまいます。そんなのが無数にできるわけで、いかに荒れた馬場状態なのか簡単に想像できると思います。

当然、馬の体力消耗は大きくなります。


池添騎手は馬場のより良いところを選び、馬への負担が極力少なくなるよう心がけてレースを進めていました。早めに仕掛けたのは前走(きさらぎ賞5着)のレース内容をふまえてか、意識して馬を動かして前へ行ってますね。馬の脚質や馬場状態を見極めた、ベテランらしい素晴らしい騎乗でした。

2着に6番人気シュヴァルツリーゼ
人気薄なのは出走実績が1戦1勝、11月のデビュー戦のみで能力がまだまだ未知数なところがあったからでしょう。スタートでタイミングが合わず後方2番手からのレースとなり、道中もあまり集中しないで遊び遊び走っているような姿はキャリア2戦目らしい幼さが出ていて、少し微笑ましくもありました。

ところが鞍上の石橋騎手が3コーナー過ぎから仕掛けはじめた途端、闘志に火が点いたのかスイッチが一瞬で切り替わり、勢いよく上がっていって最速の上がり36.2秒の脚を使い2着でゴール。見事、優先出走権を得ました。デビューから僅か3戦目で皐月賞の大舞台に臨むことになりますが、馬はレースを経るごとにどんどん慣れて学んで精神的に大人になるので、当日はこの馬もさらに成長した姿を披露してくれるのではないかと思います。


僕が期待したニシノデイジーは伸びきれず4着に終わりました。

ペースを考えれば良い位置取りだったのですが、返し馬のときからハミを取って鞍上と折り合いがついていない感じで、その力みがレースに出てしまったのかと思います。ただ、このような馬場状態の場合、馬がハミを取った状態で進み、鞍上がそれを支えるように騎乗する方がノメらず、走りやすいこともあります。もちろん最後の脚がたまらないというデメリットもありますが。

レース内容としては問題なく、勝浦騎手が正攻法で乗った結果が4着だったということでしょう。適した流れや馬場状態でレースができれば、またこの馬らしい強さを見せてくれると思います。

弥生賞は皐月賞トライアルの中でも重視されるものですが、今回は(本命視できそうな馬のピックアップ等)皐月賞に直結するほどの見どころがあまりなく、まだ混戦模様といった感じ。皐月賞出走メンバーが全て揃って検討を始められる日が待ち遠しいです。



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