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桜花賞 ルメール騎手だからこそ輝いたグランアレグリア


先週末は満開の桜の下、阪神競馬場で2019年牝馬クラシック第1弾、第79回桜花賞が行われました。

優勝はグランアレグリア
昨年6月のデビュー戦はのちに阪神JFを制したダノンファンタジーに2馬身差の完勝、2戦目のサウジアラビアRCでは2着馬に3馬身半もの差をつける圧勝で世代最強と評されながら朝日杯FSで3着に敗れG1未勝利、今回は2番人気に甘んじましたが、牝馬同士でこの得意な距離なら変わりましたね。見事な勝ちっぷりでした。

レースは、スタートを出していき4・5番手につけて好位の外で折り合いをつけ、ただスピードが勝っているためか少々行きたがる素振りを見せるなど、鞍上のルメール騎手がなだめるのに苦労している場面もありました。


レースの流れは遅く、前半の半マイルが47.7秒。

関西で行われる大レースといえば、十数年前まで杉本清アナウンサーの実況が有名で、毎年桜花賞ではその実況でポイントであるレースの半分、800M通過タイムをよく口にしていました。はじめの頃は47秒台だったのがそのうち45~46秒になって、長い間これが『桜花賞ペース』と呼ばれ、ハイペースなG1との印象が強いレースでした。

現在はコース改修により枠の有利不利がほぼ無くなり、良い位置を取るために争って前へ行く必要がなくなったこと、また末脚温存のレース展開が多くなったこともあって、今回みたいなペースで落ち着くようになり、それに伴いジョッキーにはペースへの対処、つまり、いかに遅い流れであっても行きたがる馬を上手になだめつつ折り合いをつけることが不可欠となってきました。

しかし今回はその流れの中でルメール騎手は遅すぎると判断し、自らグランアレグリアを動かして4コーナーから先頭に並びかけ、直線で抜け出しました。並の馬、並の騎手ならば後ろからくる馬たちの末脚を気にしてなかなか動けないものですが、よほど自信と手応えがあったのか、抜けるものなら抜いてみろと言わんばかりにロングスパートをかけました。

これがもしも後続馬をあと少し待ってから追い出していたとしたら…、あの競馬を見るとそれでも勝っていたかも知れませんね。とにかくルメール騎手の優れた感性や騎乗技術が目立ったように思います。

レースタイムは昨年の三冠牝馬アーモンドアイのときより速いのですが、昨年の桜花賞を勝った時点でアーモンドアイの三冠への期待を公言したルメール騎手が今回は何も言わないどころか2400Mという距離に対して不安な感じだったのが気になります。実際に競走馬の背に跨っている騎手にしかわからない感覚でしょう。なのでNHKマイルCへ進むのでしょうね。


2着に7番人気シゲルピンクダイヤ
トライアルのチューリップ賞で2着に好走したときと同じように、この桜花賞でもしっかりとした末脚で2着に突っ込んできました。上がりは最速の32.7秒。勝ち馬と2馬身半の差はついてしまいましたが内容は申し分なく、前走から今回にかけての走りで評価がぐんと高まりました。距離が長くなると、いっそう力を発揮してくれるタイプではないでしょうか。オークスでもかなり期待できそうな馬です。

鞍上との相性も良さそうです。また鞍上が和田騎手で管理は渡辺薫彦調教師と、ひと昔前の競馬ファンが嬉しくなるような組み合わせも良いですね。


4着に敗れた2歳女王ダノンファンタジー
まだスローペースに対応できていなかったようでした。そして上がり勝負になる流れになると分が悪いというか、スパッと切れる末脚ではなくジリジリと伸びてくる感じの脚に見えました。とはいえ世代トップクラスの能力があるのも確かで、次走でどう変わるか注視していきたいところです。



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