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フローラS 戸崎騎手の臨機応変な対応が光った一戦


GⅠレースが続く春競馬の狭間、先週日曜日は東京競馬場でオークストライアルのGⅡレース、第54回サンスポ賞フローラステークスが行われました。

優勝は3番人気ウィクトーリア。

母ブラックエンブレムのさらに母であるヴァンドノワールという馬には僕が現役の頃に福島などで騎乗し勝たせてもらったり、ヴァンドノワール現役最後のレースでも跨がせてもらった思い出があります。その馬の孫にあたるウィクトーリアは前走で2馬身差をつけての勝ちっぷりも良く、このレースでもかなり期待していました。

戦前は逃げ宣言をしていた鞍上の戸崎騎手は、スタートで出遅れてしまったもののそこから臨機応変な対応でレースを進めました。戸崎騎手のように経験も実績もあるジョッキーだからこそ、想定外の事態になってもとっさに作戦を変更することができるのですが、ただ、今まで逃げて勝ってきた馬を馬群の中に入れて、末脚を発揮させるような競馬をさせることができるかどうか、こればかりは馬の能力次第というほかありません。

結果的には上がり33.2秒のメンバー最速の脚を繰り出し2着馬をハナ差抑えてゴール。

ウィクトーリアは、前へ行ってスピードを生かす走り、末脚勝負に徹して脚を温存するレースの、どちらでも力を発揮できるタイプなのでしょう。次走の大一番を前に、馬のこれまでとは違う強さを引き出せたことは関係者にとっても大きな収穫でした。

正直にいうと僕はオークスに際し、あまりこのフローラSを重要視はしない方です。


もちろん過去に優勝馬や上位にきた馬はいますが、やはり早いうちに能力を開花させて重賞や多頭数レースを経験してきた桜花賞組が総合的に見て一歩リードしていると感じるからです。夏を越して秋のレースならば上がり馬として注目しても、この時期ならまだGⅠ実績のある馬が強いかなと。

しかし今年の桜花賞は終わってみれば一強。その女王グランアレグリアが次走はオークスではなくNHKマイルCに正式に決定したことで一気に混戦模様となりました。

桜花賞上位馬たちとフローラS上位馬のあいだに能力差を感じないので、オークス当日までそれぞれの体調や仕上がりなどをよく見て、あとは馬場状態やメンバーの脚質などあらゆる角度からの視点をふまえて考えようと思います。


2番人気2着のシャドウディーヴァも、内々でスムーズなレース運びをして力を十分に発揮させることができました。岩田騎手は内枠に入ったとき、今回のようにインを上手く使って上位にくることが多く、このインの乗り方には彼ならではの“型”を感じます。

シャドウディーヴァはまだ1勝馬ですが今回までの6戦を見ても崩れたことがなく、安定した走りが最大の強み。何度も騎乗している岩田騎手とのコンビで、ハマればどんなレースでも勝てるのではないかと思わせる魅力があります。

これでオークス出走馬がほぼ揃いましたが、本当に今年は難しい。と同時に面白い。

僕が今のところ注目している「馬」がどのくらい人気になるかわかりませんが、あの末脚は府中で最も生きると信じているので当日が楽しみで仕方ありません。



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