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NHKマイルC さすがの名手でも焦りが生じた?


今年のGWは10連休となりましたが、馬に携わる者にとってGWはもちろん年末年始やお盆、日曜祝祭日など世間のお休みには全く縁がありません。とはいえ、やはり新しい時代の幕開けということで、なんとなく身が引き締まる思いがします。

先週日曜日は平成から令和へ元号が替わり初めてのG1レース、第24回NHKマイルCが東京競馬場で行われました。

優勝は2番人気アドマイヤマーズ
スタートはそれほど速くなく中団につけて追走、そのまま外々を回るレース運び。
鞍上のM.デムーロ騎手は仕掛けるところで、いくらか早めに動き出したように見えましたがこれは3番人気のダノンチェイサー、そしてその内側の位置にいた1番人気グランアレグリアを中に閉じ込め、前も壁にしてしまって抜け出せないようにと考えて追い出していましたね。

基本的には内側で脚をためつつ乗った方が良いレースになると思います。ただ当日は晴れて芝は良の発表ではあったものの、前日土曜日は10R以降中止になるほどの天候。馬場の少し荒れはじめた内側は水分が残ってしまい、外側の方が良い状態だったのでしょう。アドマイヤマーズは18頭立ての17番枠でしたが外差しが決まる馬場状態が有利に働き、最後まで脚は衰えることなく見事G1レース2勝目を挙げました。

今回は馬場状態や枠番、流れ、レースの全てを味方につけてデムーロ騎手が上手く乗りましたが、一番はやはり馬に能力があるからこそできること。マイル戦はこれで5戦5勝、秋からもマイル戦を主戦場とするようで、古馬との対戦も楽しみです。


2着は人気薄、14番人気ケイデンスコール
スタートが非常に良かったのですが、そこから先は一度も馬を押して前へ行こうとはせず自分のペースをきっちり守りつつレースを進め、そのために自然と後方3番手の位置まで下がっても鞍上の石橋騎手は冷静そのもの。18番枠の大外枠のため他馬に包まれる心配がなく、揉まれずに折り合い良く走ることができました。

朝日杯FS、毎日杯とここ2戦はそれほど目立つ成績ではありませんでしたが、その前には新潟2歳Sを制している重賞ウィナー。1600Mの距離も合うのか、最速の上がりで1着馬に半馬身差まで詰め寄りました。14番人気ということで石橋騎手が気楽に乗れたのも大きいと思いますが、何よりも馬の持ち味を生かすことを心がけ、落ち着いて騎乗したのが好走へとつながりました。


1番人気、今年の桜花賞馬グランアレグリアは、プレッシャーのかかるレースでスムーズさを欠いてしまった様子。スタートでほんの少し出負けしたせいか、鞍上のルメール騎手が少しだけ手綱を押して好位を取りに行き、そのために折り合いがつかない感じに見えました。

加えてグランアレグリアの枠は真ん中あたりで、外へ出さないようにと横には壁を作られて、直線も抜け出す進路は見当たらない状態。さすがの名手ルメール騎手でも焦りが生じたのか、後方を確認することなく外に出していき、後続馬の進路を妨害する事態となってしまいました。ルールが改正されてからは数少ない降着、それほどの妨害だったわけですが、4位入線から5着に降着となる後味の悪い結果になりました。

しかもルメール騎手はダービーまで騎乗停止。馬にも相手の騎手にも関係者にも大変な迷惑をかけてしまう進路妨害は、ジョッキーとして本当にやってはならないことなのだと改めて感じました。



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