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安田記念 スタート直後の事故は残念でしたが、インディチャンプは見事でした


関東も梅雨入り間近。6月に入り、春のG1シーズンも終わりに近づいてきました。
先週はこの春最後の府中でのG1レース、第69回安田記念が行われました。

優勝は、人気を集めたアーモンドアイと同じ勝負服の4番人気馬インディチャンプ
返し馬を見たときにずいぶん気合が乗っている印象が強く、好材料である内寄りの3枠5番の枠番をうまく利用したレース運びをし、あとは折り合いさえつけば好走しそうな気配が濃厚。

これまで5着以下になったことがなく抜群の安定感を誇る馬です。初めてのG1挑戦とはいえ、こういうタイプの馬はどんなクラスのレースでも堅実な走りをしてくれるので今回も上位に絡んでくるのではないかと思い、鞍上の福永騎手がどのような手綱さばきを披露してくれるのかとても楽しみにレース発走時刻を待っていました。


スタート後はインの3・4番手を追走。オークス、ダービーと続けてレースレコードが出ている現在の東京競馬場の馬場状態を考えればベストポジションといえます。全体的にペースが速い中で好位につけて、直線で抜け出す、これが今の勝ちパターンでしょう。

この安田記念も3着馬までがレースレコードの1分30秒9という驚異のタイム。レースの流れを読んで良いポジションにつけ、そつのないレース運びで馬の力を最大限に引き出した福永騎手、見事インディチャンプを春のマイル王へと導きました。


1・2番人気馬アーモンドアイとダノンプレミアムは外側の14番枠と15番枠からのスタート。

良いスタートを決めて好位につけていきたいところ、なんと発走直後に大外16番枠ロジクライが突如、内に斜行して両馬の進路を妨害する事態となり最悪のポジションでの競馬になってしまいました。マイル戦でこの不利は致命的。リズムは乱れ、馬にとっては負担が大きい展開に。まともに競馬ができなかったのも当然でしょう。

ダノンプレミアムの鞍上・川田騎手は、直線で反応しなかった騎乗馬の異常を察し、一応ゴールはしたものの無理はさせず最後は完全にレースをやめていました。ずっと手綱を握っていた彼がこれほどまでに強い違和感をおぼえるのは相当なものです。それだけ大きな不利を受けたということでしょう。

結果は16着。1600~2000M戦で無類の強さを誇り、およそ1年ぶりの復帰から順調に連勝、いざG1というところで残念な結果に終わりましたが、その後は歩様に異常が見られなかったとのこと。ひと安心です。


アーモンドアイは、位置取りを悪くしたものの直線では上がり32.4秒の鬼脚をくり出し、クビ+ハナ差の3着。あの展開を考えるとやはり怪物です。不利がなければ、この2頭は1・2着馬とともにゴール前で熱い争いをしていたと思うので、ジョッキー2人は悔しいでしょうね。


原因であるロジクライの鞍上は武豊騎。彼ほどの名手には珍しい出来事です。
これが自らの意志で騎乗馬を内側へ誘導したというのなら、後ろから他のジョッキーに声掛けされて即座に修正することができますが、今回はそうではなく、おそらくロジクライは外側の何かを目にして、一気に内へ逃避してしまったのでしょう。馬がこういう動きをすると、鞍上はどうすることもできません。スピードに乗った馬が突然横に動いたら凄い力がはたらいて、振り落とされないように乗っているだけで精一杯。

被害を受けた関係者が多く後味が良くないレースでしたが、ロジクライの気性に問題があるわけではなく、今回は騎乗による斜行というよりも事故としての面が大きいと判断されて、武騎手の騎乗停止は1日で済みました。

繊細な競走馬を扱っている以上、こうした事故はあり得ることで、その際はとにかく人馬が無事であることを願うのみです。



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