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『時を超えて輝く偉大な足跡』


【2005年 帝王賞】

サンデーサイレンスやノーザンテーストに次ぐ勝ち鞍を量産し、一時代を築いたブライアンズタイム。28歳で急逝するまで種付けを継続し、長期に渡って様々なカテゴリーへ一流馬を送った。ダート路線にも傑作が多いが、代表格といえばタイムパラドックス。父らしく使われて味があり、成長力には目を見張るものがあった。
 その母ジョリーザザ(母父アルザオ、フランスで4勝)の半姉にローラローラ(天皇賞・春や有馬記念に勝ったサクラローレルの母)がいる。当初は華奢で目立たなかったが、社台ファームで丹念に基礎固めされ、徐々にたくましい筋肉が備わってきた。
3歳2月に栗東へ。翌月の阪神、ダート1800mでデビューすると、豪快に差し切って7馬身差の圧勝。続く500万下も難なく突破する。
 芝を試した青葉賞は11着に敗退。ソエを痛がるようになり、8か月間のリフレッシュを挟んだ。3戦を消化したところで右後脚に骨膜炎を発症。さらに7か月半のブランクを経る。
 4歳10月の京都、ダート1800mで3勝目をマーク。以降はまとまった休みを取ることなく、コンスタントに走り続けた。香嵐渓特別、矢作川特別と、暮れの中京を連勝。北山Sでは鮮やかな追い込みが決まり、オープン入りを果たす。
 末一手の脚質に泣き、勝ち切れずに5戦を費やしたとはいえ、トパーズSは好位から楽々と抜け出した。6歳にして、平安Sで初重賞勝ち。どんな流れでも崩れなくなり、いよいよ円熟期に入る。アンタレスSでも、タイトルを手中に収めた。
 帝王賞は4着に健闘。ブリーダーズゴールドC、白山大賞典と勝鞍を重ねたうえ、JBCクラシックで3着に食い込んだように、しすでにトップクラスが相手でも通用するメドは立っていた。そして、JCダートでは、ついにG1の栄光をつかみ取る。しかも、2馬身半差の完勝だった。
 東京大賞典は4着に終わったものの、川崎記念を順当に制し、7歳シーズンも好スタート。フェブラリーS(4着)、ダイオライト記念(2着)、かしわ記念(2着)、東海S(3着)と勝ち切れなかったとはいえ、状態は高いレベルで安定していた。
 帝王賞に臨むと、これまで鬼門だった大井でも、持ち味を存分に発揮する。中団で脚を温存し、直線勝負へ。外目をあっさり突き抜け、1馬身半も差を広げた。会心の勝利に、武豊騎手も満面の笑みを浮かべる。
「キャリアを積むごとに強靭さを増すあたりに感心させられる。返し馬の段階でも、弾けそうに感触があった。スムーズに折り合え、道中の反応は絶好。力の要る馬場状態になったのも、この馬にマッチしていたね。リズム良く運べていたので、向正面では勝てると思ったくらいだった」
 さらに、JBCクラシックに優勝。平地G1では最高齢での勝利記録を更新した8歳時のJBCクラシックがラストランとなった。その後の調教で骨折し、リタイアに追い込まれたのだが、全50戦(うち16勝)を懸命に駆け抜けた。
 ジャングルポケット、クロフネ、マンハッタンカフェらが居並ぶハイレベルな世代にあって、最も多額の獲得賞金を得たのがタイムパラドックス。時を超え、語り継がれるべき名馬といえよう。
 


第28回帝王賞GI
1着タイムパラドックス 牡7 57 武 豊  松田博資
2着ストロングブラッド 牡6 57 内田博幸 増沢末夫
3着ナイキアディライト 牡5 57 石崎隆之 出川龍一

 単勝  370円
 枠連 1,530円
 馬連 1,630円
 枠単 2,630円
 馬単 2,700円

3連複  1,820円
3連単  11,700円




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