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JRA大混乱…156頭が競走除外 お墨付き飼料から禁止薬物「テオブロミン」

 歯抜けの番号が並んだスタート=阪神競馬場

 前代未聞のハプニングだ。JRAは15日、土日の東京、阪神、函館競馬の出走予定馬に、禁止薬物を含む飼料添加物を摂取した可能性があると判明したため、該当する156頭を競走除外とした。これにより日曜函館メインの函館スプリントSでは有力馬ダノンスマッシュなど6頭がゲートインできず、13→7頭立てに。JRA史に残る大混乱を招くこととなった。

 土日で156頭が競走除外という、過去に例を見ないハプニングとなった。JRAによると、14日の午後4時頃、複数の調教師から「納品された飼料“グリーンカル”から禁止薬物が含まれているという検査結果が出たため、業者から回収を求められている」という一報を受けたのが発端。競走馬理化学研究所が検査したところ、禁止薬物「テオブロミン」が検出された。

 確認されたのは栗東22厩舎と美浦6厩舎。薬物検査を行う時間的猶予がなく、禁止薬物の影響下にあることを否定できないことから、JRAは競馬施行規定第105条第1項第4号(競走の公正を確保するために必要があると認めた場合、競走除外にする)により、156頭全てを除外にした。

 使用実績のあったグリーンカルだが、以前は陽性が確認されず、昨年12月から出荷されているものには禁止薬物が含まれていた。先週までの出走馬に使用されていた可能性について、阪神競馬場の伊藤忍裁決委員は「否定はできない」と認め、調教停止処分など調教師の責任には「精査中。ここで直ちにお話しする状況ではない」と説明した。

 有力馬ダノンスマッシュなど6頭の競走除外が出た日曜の函館スプリントSはほぼ半分の7頭立てに。また、日曜の阪神は全レースで競走除外馬が出るなど、大混乱となった。事件性については「調査中」としながらも、「ありとあらゆる可能性を考えて、今回の対応となった」との判断から開催中止には至らなかったという。また、夜間発売を行ったことについて「時間的に止められる要素を持っていなかった。迷惑をかけました」と謝罪した。

 156頭に優先出走権が与えられるかについては検討中。宝塚記念を含む、来週の出走予定馬で必要がある場合は、16日までに検査を行い、仮に摂取していても陰性の場合は出走可能となる。今後の再発防止策はあるのか。「検査済みでないものが出回っていた。以前から注意していたが、徹底されていなかった。本製品の回収、検査済みの徹底をより厳格にしていく」。杜撰(ずさん)と言われても仕方のない騒動となった。


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